メッセージ定義を作成する
Note
ここでは、CAN 通信で送信するメッセージを作成します。
GUI から CAN メッセージを編集する
CAN 通信設定を有効にすると、[操作] ペインに CAN 送信パネルが表示されます。
リストを右クリックし、[行の追加] を選択します。
新規行が追加されます。
追加された行の各セルをクリックし、テキストを編集します。
[Message] 列は任意の文字列を入力できます。メッセージの定義名を任意に入力してください。
※ただし、, (カンマ) と " (ダブルクォーテーション) は入力できません。
[ID] 列はメッセージの ID を入力してください。
以降の[DataX] 列はメッセージのデータを 1 セルにつき、1 byte のデータを入力してください。
- 0~9, A~F の 16 進数表記でデータを入力してください。 不正な値の場合、入力値は破棄されます。
編集が完了したら、[ファイル] > [プロジェクトを上書き保存] から編集したデータを保存します。
CAN 詳細パネルを確認する
Note
CAN 詳細パネルを正常に表示させるために、CAN 通信設定で DBC ファイルを登録しておく必要があります。
CAN 操作パネルの DBC ファイルに登録されている ID を持つ行を選択します。
CAN 操作パネルの下部に DBC ファイルの内容を読み取り、[ID] に対応するシグナル定義が表示されます。
CAN 詳細パネルの "Physical Value" と "Raw Value" は編集可能となっており、 編集後は CAN メッセージと同期して更新されます。
Note
各のカラムの詳細は CAN送信パネル CAN詳細パネル をご確認ください。
CAN メッセージ定義ファイルを編集する
GUI で編集した CAN メッセージは、CAN メッセージ定義ファイルに保存されます。CAN メッセージ定義ファイルは CSV 形式のファイルです。テキストエディタ等で直接編集できます。
CAN メッセージ定義ファイルは <プロジェクトルート>\Settings\CanMessage_XXX-Y.csv (X は識別名)(Y は通し番号) に保存されます。
定義ファイルを Excel やテキストエディタ等で開き、編集します。
- 先頭行はヘッダ行です。GUI には反映されません。任意の文字を入力してください。
- 先頭列は GUI 上の [Message] 列に相当します。任意の文字を入力してください。
- 2 列が [ID] に相当します。 ”,” (カンマ) 区切りで送信 ID を記述してください。
- 3 列以降が [DataX] に相当します。1 byte 単位で ”,” (カンマ) 区切りで送信データを記述してください。
- 16 進数で表記してください。各データの先頭に ”0x” は不要です。
ファイルを保存し、同様に <プロジェクトルート>\Settings 以下に配置してください。
禁止
🚫 CanMessage_XXX-Y.csv からファイル名は変更しないでください。
TestRunner を起動し、プロジェクトを読み込むと <プロジェクトルート>\Settings 以下にあるメッセージ定義ファイルが読み込まれ、CAN 手動送信パネルに表示されます。
次は TestRunner の GUI 上でメッセージを送受信する で実際に制御を試してみます。