シリアルのパケットデータを編集・送信・受信する
このページでは、TestRunner の GUI から手動でシリアル通信のパケットデータを編集・送信する操作を行う方法、および送受信パケットの確認方法を説明します。
事前準備
- テスト実行の前提条件 が満たされていることを確認してください。
- [ファイル] > [各種設定] > [シリアル通信設定] で任意のポートを有効にしてください。
GUI からパケットデータを編集する
シリアル通信設定を有効にすると、[操作] ペインにシリアル送信パネルが表示されます。
送信できるサイズは [シリアル通信設定] の [送信パケットサイズ] で設定されます。
リストを右クリックし、[行の追加] を選択します。
新規行が追加されます。
追加された行の各セルをダブルクリックし、テキストを編集します。
[Command] 列は任意の文字列を入力できます。パケットデータの定義名を任意に入力してください。
[DataX] 列は送信するデータを入力します。
1 セルにつき、1 byte のデータを入力します。
- 0~9, A~F の 16 進数表記でデータを入力してください。 不正な値の場合、入力値は破棄されます。
編集が完了したら、[ファイル] > [プロジェクトを上書き保存] から編集したデータを保存します。
パケットデータを送信する
[テスト開始]ボタンでテストを開始します。
COM ポートに正常に接続できた場合は、[テスト終了] に切り替わります。
送信したい行を選択します。色が変わっている行が選択されている行です。
[送信] ボタンを押下すると、選択された行のデータが送信されます。
送信したデータは、[シリアル] ペインに表示されます。
送信したデータは [Direction] に ”Send” が表示されます。
パケットデータを受信する
テスト実行中に受信したデータは、送信データ同様に [シリアル] ペインに表示されます。
受信したデータは [Direction] に ”Receive” が表示されます。
1 行のパケットデータとして表示される基準は、固定長・可変長パケットについて を参照してください。
テストを終了後、受信したパケットの詳細を確認したい場合は、確認したいパケットの行選択し、選択行を再度クリックすることで [シリアル詳細] ペインを表示できます。
[シリアル詳細] ペインでは byte ごとのデータが確認しやすく表示されます。
定義ファイルを直接編集する
GUI 上で編集したパケットデータはコマンド定義ファイルに保存されます。
コマンド定義ファイルは CSV 形式のファイルです。テキストエディタ等で直接編集できます。
コマンド定義ファイルは <プロジェクトルート>\Settings 以下に保存されます。
Note
コマンド定義ファイルの設定はシリアル通信設定ダイアログから行います。
詳しくはシリアル通信設定ダイアログを参照してください。
定義ファイルを Excel やテキストエディタ等で開き、編集を行います。
- 先頭行はヘッダ行です。
1 行 1 列目はコマンド定義ファイルかどうかを識別するために使用します。変更しないでください。
1 行 1 列目を除くヘッダ行は GUI には反映されません。任意の文字を入力できます。 - 先頭列は GUI 上の [Command] 列に相当します。任意の文字を入力してください。
- 2 列以降が [DataX] に相当します。1 byte 単位で ”,” (カンマ) 区切りで送信データを記述してください。
- 16 進数で表記してください。各データの先頭に ”0x” は不要です。
ファイルを保存し、同様に <プロジェクトルート>\Settings 以下に配置してください。
TestRunner を起動し、プロジェクトを読み込むと <プロジェクトルート>\Settings 以下にあるコマンド定義ファイルが読み込まれ、シリアル送信パネルに表示されます。
Note
記述時の注意事項は設定ファイルについて を参照してください。