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操作ペイン

このページでは、[操作] ペインについて説明します。

概要

[操作] ペインは、拡張 I/F ボードを手動操作できる各種操作パネルが表示されます。

プロジェクトで設定している拡張 I/F ボード、シリアル通信設定、CAN 通信設定に応じて必要な操作パネルが配置されます。

シリアル送信パネルおよび CAN 送信パネルの編集を除き、各操作パネルはテスト実行中のみ有効になります。

Note

テスト開始時の拡張 I/F ボードの出力状態はすべて ”Lo” 出力となります。

注意

テスト終了後、操作パネルの状態および拡張 I/F ボードの出力状態は終了時の状態が維持されます。出力を停止する必要がある場合は、必ずテスト終了前に行ってください。

ロジック操作パネル (RPi-GP10)

TestUnit 設定で ”RPi-GP10” を選択している場合、ロジック操作パネルが表示されます。

ボタンには各チャンネルの出力状態が表示されます。

ボタンを押下するごとに “Hi/Lo” が切り替わり、対応する拡張 I/F ボードの出力状態が変化します。

ロジック操作パネル (CPI-DIO-0808L)

TestUnit 設定で ”CPI-DIO-0808L” を選択している場合、ロジック操作パネルが表示されます。

ボタンには各チャンネルの出力状態が表示されます。

ボタンを押下するごとに “Hi/Lo” が切り替わり、対応する拡張 I/F ボードの出力状態が変化します。

アナログ操作パネル (AM-AO)

TestUnit 設定で ”AM-AO” を選択している場合、アナログ操作パネルが表示されます。

テキストボックスに電圧 (mV 単位) を入力し、[適用] を押下すことで拡張 I/F ボードの出力電圧が変化します。

現在の出力設定値がテキストボックスに表示されます。

Note

入力は ”0 ~ 5000” の整数値で入力してください。カンマや単位の入力はできません。

注意

現在の出力設定値は拡張 I/F ボードの分解能の値に丸め込まれた値が表示されます。そのため、設定した値よりも 1~2 mV 小さい値が表示されることがあります。

パルス操作パネル (AM-PIO)

TestUnit 設定で ”AM-PIO” を選択している場合、パルス操作パネルが表示されます。

テキストボックスに周波数 (Hz 単位)、Duty(0~99.9 %) を入力し、[適用] ボタンを押下することで拡張 I/F ボードの出力が変化します。

現在の出力設定値がテキストボックスに表示されます。

周波数、Duty のいずれか一方のみを入力して変化させることができます。

周波数、Duty のいずれかに ”0” が指定された場合は出力が停止します。

Note

現在の出力設定値の入力上限値は、分解能に応じて設定されます。また、入力した値は分解能に応じて切り捨てられます。

Note

Duty は “Hi” 区間の比率です。”30 %” を指定した場合、Hi:30 %/Lo:70 % で出力されます。

リレー操作パネル (CPI-RRY-16)

TestUnit 設定で ”CPI-RRY-16” を選択している場合、リレー操作パネルが表示されます。

ボタンには各チャンネルの接点状態が表示されます。

ボタンを押下するごとに “ON/OFF” が切り替わり、対応する拡張 I/F ボードの接点状態が変化します。

  • ON: 導通
  • OFF: 切断

シリアル送信パネル

シリアル通信設定を有効にしている場合、シリアル送信パネルが表示されます。

パケットデータの編集

シリアル送信パネルではシリアル通信で送信するデータを編集できます。

リスト内の各セルをクリックすることで、データを編集できます。

入力内容は下記に従ってください。入力エラーがある場合、入力値は破棄されます。

Note

パケットデータの編集はテスト実行中かどうかに関わらず行うことができます。

項目 説明
Command 任意のデータ名を設定できます。カンマ、ダブルクォーテーションは使用できません。
DataX 送信するデータを 1 byte 単位で設定します。0~9 , A~F の 16 進数で入力してください。先頭に “0x” がない場合は自動で補完されます。1 文字の場合、0 で補完されます。

[DataX] 列数は [シリアル通信設定] の [送信パケットサイズ] 設定に依存します。

編集後は、編集内容がシリアルコマンド定義ファイルへ保存されるまでシリアル送信パネル名の後ろに "*" が表示されます。

行の追加・削除

リスト内を右クリックすることで、[行の追加] や [行の削除] が行えます。

[行の追加] を選択した場合、選択行の上に新規行が挿入されます。

[行の削除] を選択した場合、選択行が削除されます。

パケットデータの送信

[送信] ボタンを押下することで、選択行のデータが送信されます。

パケットデータの保存

編集したパケットデータは、テスト開始時または [ファイル] > [プロジェクトを上書き保存] で保存されます。

また、編集内容がある状態で [シリアル通信設定] や [プロジェクトを開く] などを行った場合、保存確認のダイアログが表示されます。

保存後は、シリアル送信パネル名の後ろの "*" が削除されます。

Note

複数のシリアル送信パネルを編集した状態でも、一度の保存確認ダイアログでまとめて保存操作を行います。

CAN 送信パネル

CAN 通信設定を有効にしている場合、CAN 送信パネルが表示されます。

CAN 送信パネルは CAN 手動送信パネルと CAN 定期送信パネルに分かれています。

CAN 手動送信パネル

CAN メッセージの編集

CAN 手動送信パネルでは CAN 通信で送信するメッセージを編集できます。

手動送信リスト内の各セルをクリックすることで、メッセージを編集できます。

入力内容は下記に従ってください。入力エラーがある場合、入力値は破棄されます。

Note

メッセージの編集はテスト実行中かどうかに関わらず行うことができます。

  • CAN 通信設定で ID が 11 bit のみのチャンネルを指定した場合
  • CAN 通信設定で ID が 29 bit を含むチャンネルを指定した場合
項目 説明
Message 任意のデータ名を設定できます。カンマ、ダブルクォーテーションは使用できません。
ID 送信するメッセージの ID 部分を設定します。先頭に “0x” がない場合は自動で補完されます。
● CAN 設定で ID が 11 bit 指定の場合、0x0~0x7FF の範囲で 0~9 , A~F の 16 進数で入力してください。3 文字以下の場合、0 で補完されます。
● CAN 設定で ID に 29 bit を含むチャンネルを指定した場合、0x0~0x1FFFFFFF の範囲で 0~9 , A~F の 16 進数で入力してください。8 文字以下の場合、0 で補完されます。
Data 0~7 送信するメッセージの Data 部分を 1 byte 単位で設定します。0~9 , A~F の 16 進数で入力してください。先頭に “0x” がない場合は自動で補完されます。1 文字の場合、0 で補完されます。

編集後は、編集内容が CAN メッセージ定義ファイルへ保存されるまで CAN 送信パネル名の後ろに "*" が表示されます。

Note

CAN 通信設定で ID が 29 bit と 11 bit のチャンネルを混在したデバイスの場合、29 bit の ID 表記に統一されます。

行の追加・削除

リスト内を右クリックすることで、[行の追加] や [行の削除] が行えます。

[行の追加] を選択した場合、選択行の上に新規行が挿入されます。

[行の削除] を選択した場合、選択行が削除されます。

送信チャンネルの指定

下部のラジオボタンで送信するチャンネルを指定します。テスト中でも操作が可能です。

CAN 通信設定で無効なチャンネルはラジオボタンも無効になっています。

メッセージの送信

[送信] ボタンを押下することで、選択行のメッセージが送信されます。

Note

CAN 設定で ID を 29 bit と 11 bit のチャンネルを混在したデバイスの場合、11 bit のチャンネルからは 0x0~0x7FF の範囲の ID を入力したメッセージのみを送れます。

メッセージの保存

編集したパケットデータは、テスト開始時または [ファイル] > [プロジェクトを上書き保存] で保存されます。

また、編集内容がある状態で [CAN 通信設定] や [プロジェクトを開く] などの CAN 送信パネルの更新操作を行う前に保存確認のダイアログが表示されます。

保存後は、CAN 送信パネル名の後ろの "*" が削除されます。

Note

2 つのデバイスを有効にし、両方の CAN 送信パネルを編集した状態でも一度の保存確認ダイアログで両方の操作を行います。

CAN 定期送信パネル

CAN メッセージの編集

定期送信リスト内の各セルをクリックすることで、メッセージを編集できます。

入力内容は下記に従ってください。入力エラーがある場合、入力値は破棄されます。

Note

メッセージの編集はテスト実行中かどうかに関わらず行うことができます。ただし、定期送信開始状態のメッセージは編集できません。

  • CAN 通信設定で ID が 11 bit のみのチャンネルを指定した場合
  • CAN 通信設定で ID が 29 bit を含むチャンネルを指定した場合
項目 説明
送信 定期送信の開始・停止を制御します。開始状態と停止状態で変化するトグルボタンです。
周期 (ms) 定期送信の周期を ms 単位で指定します。10~1000 で指定できます。
ch 定期送信するチャンネルを指定します。1 か 2 を指定するコンボボックスです。
Message 任意のメッセージ名を設定できます。カンマ、ダブルクォーテーションは使用できません。
ID 送信するメッセージの ID 部分を設定します。先頭に “0x” がない場合は自動で補完されます。
● CAN 設定で ID が 11 bit 指定の場合、0x0~0x7FF の範囲で 0~9 , A~F の 16 進数で入力してください。3 文字以下の場合、0 で補完されます。
● CAN 設定で ID に 29 bit を含むチャンネルを指定した場合、0x0~0x1FFFFFFF の範囲で 0~9 , A~F の 16 進数で入力してください。8 文字以下の場合、0 で補完されます。
Data 0~7 送信するメッセージの Data 部分を 1 byte 単位で設定します。0~9 , A~F の 16 進数で入力してください。先頭に “0x” がない場合は自動で補完されます。1 文字の場合、0 で補完されます。

行の追加・削除

リスト内を右クリックすることで、[行の追加] や [行の削除] が行えます。

[行の追加] を選択した場合、選択行の上に新規行が挿入されます。

[行の削除] を選択した場合、選択行が削除されます。

メッセージの定期送信開始・停止

定期送信したいメッセージの [送信] のトグルボタンを開始状態にすることで定期送信が開始されます。

テスト開始前にも開始状態にすることができ、テスト開始後に定期送信が開始されます。

[送信] のトグルボタンを停止状態にすることで定期送信が停止します。

Note

CAN 通信設定で ID を 29 bit と 11 bit のチャンネルを混在したデバイスの場合、11 bit のチャンネルからは 0x0~0x7FF の範囲の ID を入力したメッセージのみを送れます。

注意

定期送信を同時に開始状態にできるのは 10 メッセージまでです。

注意

AUTOmeal の処理負荷によっては、定期送信周期の精度が悪くなる可能性があります。

メッセージの保存

CAN 手動送信パネルと同じ仕様となっています。メッセージの保存 を参照してください。

CAN 詳細パネル

CAN 通信設定で DBC ファイルを設定している場合、送信パネル下部にリストが表示されます。

CAN 送信パネルで選択したデータを DBC のシグナル定義をもとに物理量に変換した値を表示します。
選択行の [ID] に対応するシグナル定義で表示されます。対応するシグナル定義が存在しない場合はリストは表示されません。表示される内容は [CAN] ペインでの詳細パネルと同様です。

項目 説明
Signal DBC から読み取った SG_ で定義されているシグナル名です。
Physical Value 選択行から抜き出したデータを物理量に変換した値です。桁数は [Factor] の桁数に合わせて切り捨てられます。編集することができ、編集した値は選択行のメッセージデータに反映されます。
Raw Value 選択行から抜き出した 16 進数値です。byte 単位で表示され、bit 数の不足分は 0 埋めされた値になります。編集することができ、編集した値は選択行のメッセージデータに反映されます。
StartBit DBC から読み取ったの StartBit 値です。
Length DBC から読み取ったの BitLength 値です。
Type DBC から読み取ったの符号有無の指定値です。Signed または Unsigned が表示されます。
Order DBC から読み取った byte のエンディアン指定です。Motorola (ビッグエンディアン)または Intel (リトルエンディアン)が表示されます。
Factor DBC から読み取った Factor 値です。
Offset DBC から読み取った Offset 値です。
Min/Max DBC から読み取った Min/Max 値です。計算後の物理量が Min/Max の範囲を超える場合 Warning が表示されます。
Unit DBC から読み取った Unit 文字列です。
Comment DBC から読み取ったコメント文字列です。

Note

AUTOmeal では、DBC ファイルの定義のうち、"BO_", "SG_", "CM_ SG_" の読み取りにのみ対応しています。

Note

選択行に空欄が含まれる場合は詳細パネルに反映されません。
対応する bit が存在しないシグナルの [Physical Value] [Raw Value] は空欄になり、編集内容は反映されません。

Raw Value 列の編集

[Raw Value] 列には 16 進数の値が入力可能です。[Raw Value] は [Length] の値によって 1 byte 単位で表示されます。

[Length] 以上の bit は "0" として表示されます。

編集したデータが選択行のメッセージに反映されますが、[Length] 以上の bit データは反映されません。

Signed の場合、[Raw Value] の MSB ( [Length] 番目の bit ) が "1" のときは負の値として計算されます。

奇数個の 16 進数を入力した場合、MSB に "0" を追加した値で表示されます。

byte 単位でのサイズを超える入力はエラーになります。

Physical Value 列の編集

[Physical Value] 列は負の値を含む整数及び小数が入力可能です。

[Physical Value] 列を編集した場合、[Factor] と [Offset] の値から [Raw Value] に変換し、選択行のメッセージに反映されます。

[Raw Value] への変換の際は、[Factor] 未満の端数は切り捨てられます。

[Type] が Unsigned の場合、[Raw Value] の値が負になるような数値を入力できません。

[Length] bit 数をオーバーフローするような値を入力した場合、オーバーフロー後の値で計算が行われます。

メッセージフィルタ

①メッセージフィルタの有効/無効を切り替えられます。

②メッセージフィルタ設定ダイアログが表示されます。

メッセージフィルタの設定は HW ごとに設定できます。

メッセージフィルタ設定ダイアログの詳細は メッセージフィルタ設定ダイアログ を参照してください。